藤沢小学校では5月27日までが人権旬間です。5月10日の人権朝会では次のような話をしました。ご一読ください。
今日から人権旬間が始まりました。これから5月27日まで、皆さんには人権を大事にすることをいつも以上に考えて生活してほしいと思います。
「人権を大事にする」という言葉は、ちょっと難しいですね。そこで、皆さんの身近なことで、少し分かりやすく説明します。例えば、もし皆さんが人のものを壊したり、人をぶったり、人を無視したり、悪口を言ったり、いじめたりしたら、いやだな、悲しいなって思う人が必ず出てきますよね。だから皆さんは「自分の気持ちだけでなく、お友達の気持ちを考え、思いやりをもって生活しよう」としていると思います。それが「人権を大事にする」ということです。
ここで一つ詩を紹介します。相田みつおさんの「セトモノの詩」です。
セトモノと
セトモノ
ぶつかりっこすると
すぐこわれちゃう
どっちか
やわらかければ
だいじょうぶ
やわらかいこころを
もちましょう
そういうわたしは
いつもセトモノ
みつお
セトモノって知っていますか?これです。この2つをぶつけると、壊れてしまいますよね。でも、この1つを柔らかいもの・・・例えばスポンジとかにしたら、ぶつけても壊れませんよね。スポンジ同士だったらもっと大丈夫。
今、みなさんの心は固いセトモノですか?柔らかいスポンジですか?相田さんは「自分はいつもセトモノ」って自分自身に注意をしていますが、柔らかいスポンジみたいな心が持てるといいですね。そのためにはどうすればいいと思いますか?
始業式に私の話をよく聞いていた人はわかると思います。そう、みんなが『まあるい言葉』をたくさん使っていけばいいのです。1年生の皆さんは『まあるい言葉』と言われてもよくわからないと思います。これから少し例を挙げます。例えば、ありがとう・おはよう・大丈夫だよ・一緒にやろうよ・元気出してね・さすがだね・・こういう言葉を言われるとうれしいですよね。こういう言葉をまあるい言葉といます。今日からどんどん使ってください。
「まあるい言葉」の反対は「とげとげ言葉」です。とげとげしているから人の心に傷をつけます。悲しくさせます。でも、人って、嫌な事があったときとかに、とげとげ言葉を使ってしまいたくなることがあるのです。そういうときは一回深呼吸して、「とげとげ言葉」をのみ込んでください。そして「とげとげ言葉」を使っている人を見たら、「まあるい言葉」を使おうねって声をかけてあげてください。
そしてもしも、学校生活で悲しいことがあったらひとりで悩んだりせずに、どんなことでも先生に話して下さい。一緒に悩んだり考えたりしていきたいと思います。